突然ですが、あなたは約束を守りますか?
おそらく多くの方が
「守ります!」
と仰ることでしょう(そう言わざるを得ない?)。
家族や友人との約束はもちろん守る必要があるでしょう。
ビジネスの場面でも約束は契約という形だったりしますので、どのような方でも何らかの関わり方で約束を守っておられる(守らざるを得ない?)ことと思います。
では、次に仕事の場面を考えてみましょう。
あなたは、社是やミッション&ビジョンなどに従って、全ての仕事の意思決定をしていますか?
ここ、ズレていませんか?
ここがズレたまま仕事していて、結果は出続けていますか?
結果は、軽やかに出続けていますか?
結果を出すために、苦しんでいませんか?
もし仕事で結果が出ていない、もしくは結果を出すために苦しんでいるというのであれば、その立ち位置を見直す必要があるかもしれません。
◆ 社是やミッション&ビジョンと結果の関係
ビジネスの場面で結果が楽に出せるというのは、社是やミッション&ビジョンとその思考・行動が一致している状態です。
平たく言うと、お客様が
- 彼の提案は実に魅力的だった。そして彼が言うことなら、信頼できるし、彼の会社も信頼できる。だから彼に発注する!
という心理状態になっていると言うことです。
上記のお客様の心理状態は、お客様自身が常にそれを意思決定基準にしているわけではありません。
ですが、お客様自身がいちいち口にしなくても、お客様の思考の根本では
- その会社の思想とその会社の社員が言うことが、いつでも常に一致している
- 時代が変わっても、担当者が変わっても、その会社と社員はいつも言うこととやることが一致している
- だからその会社は、自分達にとって安心して発注できる会社だ
と認識してもらえています。
逆に、提案した会社とその提案を聞いた会社で、商談成立に向けて交渉が難航している場合は、お客様が安心できないから受発注に至らないんですよね。
この安心感を醸成させるものがブランドです。
この重要性を気付いて、意図的にブランドとしての認知を得て、お客様にとって安心できる存在になることがブランディング戦略です。
単に品物のブランド化を図ると言うことではありません。
◆ ブランド化にとって大切なものは何?
ブランドは、下記の方程式によって表せます。
- 過去の実績や取り組み × 未来への思いや情熱
ブランド化の話題でよく聞かれるのが、
- 過去の一貫した取り組み
- これまでの成果
などの過去についてですが、実は同じくらい
- 未来をどうみているのか
- どのような未来を作りたいと思っているのか
も大切です。
ブランドは、その会社がどのように将来を考えているのかを示す役割もあるからです。
その会社や社員が提供する財・サービスの価値の本質にまで辿り着き、その会社や社員が将来どのような未来を考えているのか?をブランドに語らせるのがブランディングです。
それを世界に浸透させるために、SNSや広告、CM等の様々な媒体に対してマルチメディアマーケティングを仕掛けるわけです。
◆ ブランド化を取り組んでもお客様からの評価や印象が変化せずブランドが作れない、社員も結果を出せない、と言うことは…
結論、言行一致ができていないと言うことです。
それは
- 社是やミッション&ビジョンと会社の経営戦略・製品戦略・営業戦略などがズレている
→ 思想がズレていて、お客様に違和感が生じているため、お客様が不安に思っているので、発注がない - 社是やミッション&ビジョンと社員の言動がズレている
→ 担当者自身が自分の実績の数字を最優先している。
そのような担当者の発言には「お客様自身が享受できる価値よりも、担当者本人の目標達成や数字への意識」が感じられるために担当者の言うことが信頼できず、「この担当者にうまいこと言いくるめられるのではないか?」と思われ、発注に至らない - 社是やミッション&ビジョンと財・サービスがズレている
→ 会社が言っていることとやっていることが違うため、その会社の財・サービスを不審に思い、発注しない - 社是やミッション&ビジョンと社内外のキャッシュフローがズレている
→ 会社の自己都合を優先し、不正が横行する
などが背景にあるかもしれないと言うことです。
日頃社是やミッション&ビジョンを聞かされていても、それが自分の仕事にどう関わってくるのか?や、それがお客様にどのような影響を与えるのか?は、じっくり考えなければ出てきませんし、意識しなければそのような気すら湧いてきません。
さらに言えば、あなたが現在の勤務先に入社した時、社是やミッション&ビジョンに共感しないまま、よくわからないまま入社し、いまだに社是やミッション&ビジョンがよく理解できていないとしたら、今後も継続して軽やかに結果を出し続けていくことは極めて困難です。
お客様が、「あなたの勤務先」と「あなたの言動」に言行不一致を感じやすい状態のままだからです。
この状態のままで、
- 「もっと売上を上げる方法は、ないかな〜?」
などと考えても、結果は出ません。
そもそも、お客様から「おたくの会社は、あなたは、私たちにこういう価値を提供すると約束してくれている」というブランドとして認識されていないのですから。
ブランドとは約束なのです。
だから、約束を守ることと言行を一致させることは、結果を出すために極めて重要なのです。
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