複数の得意なことを持つと、数多の人材の中で頭一つ抜け出られる

このコラムでは、仕事における成功法則とか、人生の成功法則を書いています。

今回のタイトルは、超強力な成功法則の中の一つです。

でも、これって本当は皆さん自身が持っているものだったりするんです。

特にベテランの方や、仕事で多数の修羅場を潜り抜けた人(修羅場の定義が考慮する必要がありますが)なら、それらの多数の経験がすでに強みだったりします。

ご本人が気付いていないだけでね。

今回は、この点を改めて皆さまと一緒に見ていきます。

◆ そもそも、「複数の強みを持つ」とは何か?

これを確認するためには、ご自身のキャリアの棚卸しが必要です。

これをやってみると、いろんなことが見えてくるんですよね。

例えば、

  • 新卒の時、営業職で入社したが、その後経理や財務の担当になった
  • 営業職を長く続けたかったが、途中でマーケティングに異動になった
  • 新卒の時、ある業界の会社に営業職で就職したが、その後同じ営業職であるものの全く違う業界に転職した

などということは、結構たくさんあるのではないでしょうか?

そして、これらの経験自体が人材の価値として貴重だったりするんです。

なぜなら、例を挙げると

  • 世の中に営業職や経理・財務はたくさんいるが、営業も経理も財務も分かり、実務経験がある人は限られる
  • 世の中に営業職やマーケティング職はたくさんいるが、営業もマーケティングも分かり、実務としてこなせる人は限られている
  • 異なる業界を複数知っている営業職は限られている

からなんです。

つまり、

  • ある業界の経験×違う業界の経験
  • ある職種の経験×違う職種の経験

というのは、貴重な人材なんです。

転職市場の中でも次の会社が決まりやすいんです。

なぜなら、複数の業界、複数の職種に対応できるということですから。

そして、異なる業界や職種に対応できる人材ということですから。

転職市場の中でこういう方々が、一つの職種や一つの業界しか知らない人材よりも採用担当者にとって魅力的に見えるのは自明のことと言えます。

転職市場の中には「業界経験者」を謳って人材を募集している企業もありますが、そういう視野の狭い企業は無視して、もっとご自身の可能性を信じてチャレンジすべきだと思いますよ。

それで成功した人がいるのかって?

そういう人、私の友人や知り合いにもたくさんいますよ。

自分のキャリアは、自分自身で引き寄せ、切り開くしかないんです。

◆ 他にもある複数の強みのメリット

私が一番最初に勤めていた外資系製薬企業では、年に2回、営業職(MR)が全国から集まるミーティングがありました。

外資系だったので、そのミーティングには本社の偉い人たちも何人か来日し、ミーティングで様々な話をしてくれました。

その時、同時通訳が必ず入っていたんですね。

そして、その同時通訳はいつも同じ会社の人たちでした。

後から聞いたのですが、この会社は

  • 英語に精通しているのはもちろんのこと
  • 製薬業界の特殊な専門用語にも精通していた
  • 英語に精通している会社や製薬業界の特殊な専門用語を知っている会社はいくつもあるが、その両方を満たしている会社はほとんどない
  • 改めてそのような会社を探す時間とコストが勿体無い

ため、いつもこの会社に同時通訳をお願いしていたということでした。

確かにこの会社は、製薬企業の海外の偉い人たち(経営陣)の英語での話もなんら苦もなく、非常に分かりやすく正しく同時通訳してくれる稀有な会社でした。

これは他のことにも応用できるお話ですよね。

すなわち、複数の強みの掛け算は、その業界や職種の中で唯一無二の存在になれる可能性が飛躍的に高まるということです。

どの業界でも、唯一無二の存在には仕事の依頼が入ってきます。

つまり、安定して仕事が入っているというビジネスの基盤の強化にもなるんですね。

だから複数の強みを持つことは、今後のキャリアアップや事業拡大、業績の向上に必要なんです。

ある程度の規模の企業になれば、MBA(経営学修士)ホルダーを何人も抱えている企業も出てきます。

そのような企業は、MBAホルダーの英語力(外資系だと英語は必須ですね)と財務・会計・マーケティングなどのビジネススキルを併せ持つ人材が非常に役立つので、MBAホルダーが人気なんです(ただし、英語しかできないしょうもないMBAホルダーもいたりしますのでご注意を。私は過去にそういうMBAホルダーに痛い目に合わされてきましたので。)。

MBAは、あれば越したことがないと思いますが、それよりも複数の実務で結果を出し続けることの方が重要です。

そのためには、いつでも自分自身が結果を出し続けられているか?をしっかり厳しく分析し、実際に結果を出し続けることが最も重要です。

ここにこだわり続けていれば、自ずと道は拓けてきますよ。

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