言葉を使うと、その人の語彙力やセンス、言葉の意味を正しくわかって使っているか?、敬語を理解しているか?などが非常によく分かりますよね。
これは執筆でも会話でも同様ですね。
きれいな言葉で正しく話す方のお話は、聞いているだけでうっとりしてしまいます。
きれいな言葉を紡ぐ文学作品も、一瞬でその作品の世界に連れて行ってくれますし、読後の味わいの余韻も長く楽しめます。
名著には、そのような本が多いのではないでしょうか?
逆に、言葉遣いがひどい人には、知性の欠片すら感じられませんね。
中には「TVで流してもいいのか?」というくらいひどい言葉もあります。
特にビジネスの場面では、自分の印象を悪くする言葉遣いがよくあります。
例えば、
×シュミレーション → ○シミュレーション
(スペルがSimulationです)
×了解しました → ○かしこまりました
×大変参考になりました → ○大変勉強になりました
(「あなたの話は“参考”にはするけど、採用しないかもよ」という意味に取れなくもないです。これでは教えてくださった相手に失礼です。)
×なるほどですね → ○仰るとおりですね
(「なるほどですね」は「なるほど、そうですね」が省略されてきた言葉といわれているようです。そもそも「なるほど」という言葉自体が目上の人に使う言葉ではないです。)
×させていただきます → ○いたします
(「させていただきます」とは、相手の許可が必要な場面で使います。自分が行うことは「いたします」で通用することが多いです。)
×~の方 → ~を、~が
(「お電話のほうを~」「私のほうで~」は、そもそも日本語として間違っています。「お電話を~」「私が~」で問題ありません。)
×~になります → ○~です
(「お会計は¥1,000になります」などとよく聞きますが、「~になる」のは物事が変化していく様子を表していて、敬語ではありません。この場合なら「お会計は¥1,000です」で問題ありません。)
×よろしかったでしょうか? → よろしいでしょうか?
(店員がお客さんに話しかけるとき、つい「よろしかったでしょうか?」と言いやすいですが、”今”の状況を確認する際”過去形”である“~かった”というのは表現として正しくないです。)
他にも気をつけるべき点がありますが、それらはまた更新していきます。
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