前回、「マーケティングが出来る気になっている人」には、気をつけろと書きました。
今回は、「マーケティングがないマーケターや企業にもお気をつけ」いただきたく、皆様と一緒に見てまいります。
「えー!そんな会社あるの?」
と驚かれる方もいらっしゃると思いますが、実は結構多いんです。私どもも驚くことが連続です・・・orz。
◆ マーケティングがないマーケター・企業とは?
このような企業の思考プロセスは、多くの場合下記のようなケースが見受けられます。
- ウチの製品、販売目標の達成が厳しいなぁ
- 上からの追求も厳しいなぁ
- 何か新しいサービスないかなぁ
- できれば他社の成功事例を聴きたいなぁ
- 4.をウチにそのまま導入したら、うまくいくんでしょ?
- できれば安く成功事例を自前で作りたいなぁ
- できればめんどくさくないのが良いなぁ
- そういうベンダーはないかなぁ
- お、見つけた、ウチに呼んで話させよう
- う〜ん、呼んだのは良いけど、サービスの内容がよく分かんないなぁ
- なんかめんどくさそうだから、違う会社の話を聞いてみるか・・・
- 上から「いつまで時間かけてるんだ!」と追求されると「いや、良いベンダーがないんです」と取り繕い、自分に非がないことを強調する
- で、結局新しい取り組みは、いつまでたってもやらない・・・
- なので、その企業の営業職も従来通り苦労し続ける
- 業績も向上しない・・・
このような事例は、非常にたくさんあります。
マーケティングの部署を置いている企業が多いのですが、自分の担当製品をきちんとマーケティングし、自社の営業部隊が結果を出しやすくするためのサポートをきちんとできている企業は、実はそう多くありません。
ということは、ちゃんとマーケティングすれば競合に勝てるということでもあります。
マーケターが一生懸命なところは、その製品が好調だったり、その企業の業績も好調だったりします。
◆ ちゃんとマーケティングしているマーケター・企業を見極めるには?
外からいろんな企業様のことを拝見していると、マーケターの取り組みで上記のようなことが見えてきます。
例えば、そのバロメータとして、マーケターと話をしていると
- マーケターがどれくらい自社製品のマーケティングプランを熟慮しているか
- マーケターがどれくらいデータに興味があるか
- マーケターがどれくらい新たにデータを作ろうとしているか
- それらを元に、マーケターがどれくらい仮説を立てて検証しているか
- 顧客に提供する価値をきちんとメッセージに落とし込めているか
などを聞けば、マーケターの能力やご自身の仕事をしていく上での信念、人生哲学などが見えてきます。
これが見えてこないマーケターとの協業は・・・orz。
そして、これは「マーケター」を「企業」と置き換えても同様のことが言えます。
マーケティングできないマーケターや企業は、自社の困っていることを外部に丸投げし(ご自身が丸投げしていると思っていないところが更に痛いのですが)、簡単に解決してもらおうと考えがちです。
そのようなお仕事は、お互いに労多くして益なしなので、お互いにやり方を考え直した方が、結果が出やすいです。
自分のことは自分でやりましょう。
次回は、「なぜ他社の成功事例をそのまま導入してもうまくいかないか?」を皆様と一緒に考えます。
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