自分と違う考え方こそ、一旦受け入れてみよう

自戒を込めて・・・

自分と考えが違う人は、必ずいます。

その時、

  • 「この人の考え方は、自分とは合わない」
  • 「この人とは分かり合うことがないだろう」

と思うことがあるでしょう。

私もそういうことがあります。

なぜそういうことが起こるのでしょうか?

◆ 「人と違う」ことで生じる違和感の正体は?

この違和感には、いくつかのタイプがあります。

  1. 自分の器が小さいから、相手の話を受け入れられない
    (ごめんなさい、私が悪いんです)
  2. 相手の話が支離滅裂で、話の全体が統一されていない
    (雑談ならいいんですけどね、仕事に関しての話でこういう話し方をする人だと、聞いているこちらもちょっと辛いし、違和感しか出てこないです・・・)
  3. 相手の話の裏側に、変な意図を感じる
    (相手が自分を「利用してやろう」と考えている、などのいろんな思惑が見えると、こちらも引きますよね)
  4. 相手の話に自分の信念を否定するような発言が散見される

このようなことを感じる時、相手との会話に違和感を感じます。

私もいろんな人と会うことがありますが、話を聞いていると

  • 「あ〜、この人の考え方は合わないな〜」
  • 「せっかくのお話をしても、この人は素直に受け取ってくれないなぁ〜」
  • 「この人は、こちらの話を拒絶するなぁ〜」
  • 「なんか時間の無駄な感じがするな〜」

などと思うことがありますから(私も人間としての器が小さいということですね)。

また、注目すべきは

  • 自分自身のコミュニケーションのセンスが敏感で、ちょっとした違和感でも感じる能力を持っている

という点でしょう。

あなたがこのセンスを持っているということだけで、他の方と比べて非常に大きなアドバンテージを持っていますよ。

何と言っても、仕事で成功するためにはコミュニケーションセンスが必要不可欠ですから。

◆ 考え方や価値観が違う人と、どのように付き合う?

実はこの瞬間は、物の見方が大きく広がるチャンスでもあります。

お互いの考え方や価値観の違いを認識することで、従来自分では気付かなかった見方を知ることができます。

よく言われる話ですが、コップに半分の水が入っている時、

  • もう半分しかない
  • まだ半分ある

という2つの見方があります。

この時大切なのは、

  • 2人の見方が違う

という表面的なことだけでなく、

  • 2人はなぜこのような見解を持つに至ったのか?
  • 思考のプロセスにどのような違いがあるのか?
  • そこを探究した時、自分がこれまで考えていなかったことや見えていなかったことに気づいたか?

ということまで深く探究することが、極めて重要です。

この「自分では気付かなかったモノの見方」は、将来私たちのキャリアアップや仕事の広がり、様々な方々との出会いなど、多くの場面で役に立ちます。

相手のことを理解するスピードが早くなりますし、相手との共感も得られやすくなります。

話し相手によって考え方や価値観が違うのですから、常日頃からその多様な考え方や価値観に触れていれば、その後いろんな人と話しても

「あ、以前似たような話を聞いたことがあるなー。」

と感じ、余裕を持って、自然に相手と接することができますよね。

ビジネスシーンで見ても、新しいお客様のところに商談やプレゼンに行く際に、事前準備がしっかりできます。

要は、「世の中にはたくさんの考え方や価値観がある」ということを認識しておくということは、極めてお得なことなのです。

ですから、この取り組みを続けていけば、

  • 初めて会う人の話も全てきちんと受け取ることで、相手とのスムーズな意思疎通を図ることができるようになる
  • そのことがきっかけで更に仕事が前進したり、新たな仕事が始まったりする

など、好ましい様々な波及効果も出てきます。

◆ どんな人とも付き合った方が良いのか?

それはありません。

少なくても、犯罪者や反社会的行為に及ぶ人などは付き合うべきではありません。

ですが、異業種、異性、異国、出身が違うなど、明らかに自分とプロファイルが違う人とは1回は会って話し合ってみるのは良いことです。

◆ 考え方が違う人と会って話すことの効用は?

これは、

  • 双方にモノの見方や考え方・価値観が増える(相手がそのセンスがなくても、自分がセンスを持ち合わせていれば、自分の見方・考え方・価値観は増えます)
  • モノの見方の次元が高まり、より高次元からモノを見たり、検討することができる

といったメリットがあります。

これって、仕事をしていく上でも大切ですし、こういうことができるようになると昇進昇格昇給やヘッドハントなど、ご自身のキャリアや待遇などでもメリットが出てきますよ。

次回は、この「多様な見方・考え方・価値観を知ることで、どのようなことができるようになるか?」を皆様と一緒に見てまいります。

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