今回のコラムのタイトルである『「勉強をしない、考えない、想像力がない人」は、○○を引き起こすかも・・・」をご覧いただいて、皆様は何を思われましたでしょうか?
- 「このテーマは、何を問うているのか?まずは自分で考えてみよう」
と、ご自身なりに「○○」にハマりそうな言葉をお考えいただけましたでしょうか?
そういう方は、この先、読み進めていただかなくても結構です。
今後も、社会や企業の中で、ちゃんと生き残れますから。
そうではなく、
- 「何言ってんの?」
- 「言いたいことがよく分からないんだけど・・・」
- 「よくわかんないから、先に読み進めてみるか・・・」
とか思った方、あなたはビジネスの場面はおろか、人として極めて危険ですよ。
何故ならば・・・
◆ 「勉強をしない、考えない、想像力がない」と、人はどうなるのか?
結論から申し上げますと、「勉強をしない、考えない、想像力がない人」は、最悪のケースでは犯罪を引き起こしかねません。犯罪者になるリスクがあります。
例えば、極端な例ですが、このコラムを書いている時に発生した事件で、下記の事件があります。
こんな事件、親がまともに勉強して、子供の育児について考え、虐待したらどうなるか?を考えられる人なら、絶対に起こさない事件ですよ(本当にひどい事件で、思い返すたびに腹わたが煮えくり返ります)。人として、絶対に許せないです。
逆に、この事件で逮捕された親が、我が子を虐待して捕まって、全国のニュースで報じられ、顔が知られ、刑務所に何年も入ることになって、その中でどれくらい辛い生活をしなければならないか、さらに刑務所を出所したら仕事に有り付けず、その日のご飯を食べることもできず、ひもじい思いが長く続いた挙句、再び犯罪を起こしてでもお金を手に入れなければならなくなり、また刑務所に逆戻りで、人生を全て失う・・・などとなることを考えられる親なら、こういう事件は起こしません。
なんてったって、人生において虐待というインプットに対して得られるアウトプットが人生の破産ですよ。ただの破滅ですよ。何一つ生産性がありません。
こんなこと、ちょっと想像したらすぐわかることですよね。
ちゃんと勉強しないから、将来を想像できないから、こういう事件が起こるんです。
でも、この事件は極端な事件かもしれませんが、ビジネスシーンでも勉強しない人、考えない人、想像力がない人は、たくさんいるんですよね・・・。
◆ 「勉強をしない、考えない、想像力がない」人の特徴と将来・・・(自戒も込めて)
これまで20年以上、様々な方々と仕事をしてきた経験上、「勉強しない人、考えない人、想像力がない人」は、こういうところでわかります。
あなたも「あ、あの人そうかも・・・」と思う人が1人くらいいるかもしれませんね。
- ビジネスシーンで勉強しない人の特徴:
- 使える能力が限られているので、課題解決などの場面で、物事の本質を捕まえるのが苦手・時間がかかる
- 役に立たない
- ビジネスシーンで勉強しない人の近い将来:
- あらゆる場面で最新の取り組みができないので、昇進昇給できない
- 役に立たないので、雇用する側に不安が生じる
- ビジネスシーンで考えない人の特徴:
- すぐに他社の成功事例を聞きたがる
- 課題解決を効率よく進めようとしているが、課題の深掘りができておらず、適切な打ち手を考えられない
- 結局結果が出せない
- ビジネスシーンで考えない人の近い将来:
- 一生懸命仕事をしているものの、考えないので空回りしてしまう
- 結果が出ないので、いつまでも待遇・職位が現状維持
- ビジネスシーンで想像力がない人の特徴:
- 目の前の現象はわかるが、「何故その現象が起こったのか?」の原因探求ができない
- 目の前の現象を「課題」と勘違いしていて、現象を見つけると「課題を見つけた」と勘違いしている
- したがって、真の根本原因にたどり着けないので、課題が解決できない
- 従来の価値観の延長線上で物事を考えてしまうので、発想に広がりがない
- ビジネスシーンで想像力がない人の特徴:
- 相手への配慮も想像できないので、最初のうち仕事のクオリティが低い
- 自分より上位の職位の人たちの視点がわからないので、自分の目線でしか仕事をしない、できない(経営陣に入るには、これは致命的な能力欠損)
- プレゼンなど重要な仕事の前に、想定できる質問が少ない。なので、プレゼンで予期せぬ質問ぜめに会いやすく、対応できず、顧客からの評判を落とす
皆様もこれ以外に、たくさんの「勉強しない人、考えない人、想像力がない人」を思いついたことと思います。
そして、そのような方々に良いイメージを持たなかったのではないでしょうか?
それが、その人に対する会社や周囲・顧客の評価です。
怖いですよね。
だから、犯罪者にならない程度の勉強はもちろんですが、会社や同僚、顧客から評価される程度に勉強することは、必要ですよ。
小学生・中学生・高校生が「なんで勉強しなきゃならないの?」とか言いますが、上記のことはその回答の一つでもあります(もちろんそれ以外にも、変なのに騙されない為にとか、安全・安心・合法に生活する為にとか、稼ぐ為にとかもありますが)。
◆ では何を勉強すればいいのか?
別に学位を取得したりすることだけが勉強ではありません。
- 人について興味関心を持つ
- 他の業界の方と会ってお話を聞く
- 他の方とのスムーズな意思疎通を図れるようコミュニケーションのトレーニングを受ける
- 物事の本質を常に意識して、探究する
- 仕事で他の人と対話する
などなど、あらゆる場面で学べることがあるはずです(でも本当は、こういう「How」ではなく、自分自身の在り方を見直した方が学びが多いんですよね。それに気づいていない人が多すぎますが。)。
「あ、これは新しい気づきかも!」
と思ったら、それを探究する癖をつけるだけで、能力は飛躍的に高まりますよ。
勉強しなければ、自分の周囲にいる悪知恵が働く人に利用され、損失を発生させ、痛い目に合います。
繰り返しますが、そうならない程度の勉強は、一生必要ですよ。
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