「やろうと思います」ではなく、「やります」が正解

ビジネスでもプライベートでもテレビの中のコメントや台詞でも、

「やろうと思います」

「〜しようと思います」

などの一言って凄く多いですよね。気づいていました?

このような一言、一見問題ないように見えますが、実は重大な問題を孕んでいます。

それは一体、何でしょうか?

◆ 「〜しようと思います」の問題とは?

この問題は、大きく3つあります。

  1. ○○をやるか、やらないかという問いに対して、どちらでもない「〜しようと思います」と答えているので、コミュニケーションとして成立していない
  2. 「やる」「やらない」はどちらの態度も明確な意図・意思決定・覚悟が伴っているが、「〜しようと思います」というのは意図も意思決定も覚悟もない
  3. したがって、このようなコミュニケーションでは結果が出ない

では、上記それぞれに見ていきましょう。

◆ 1. ○○をやるか、やらないかという問いに対して、どちらでもない「〜と思います」と答えているので、コミュニケーションとして成立していない

「これ、どうするの?やるの?やらないの?」

と尋ねる上司に対して、部下が

「やろうと思います」

と答える場合、上司の頭の中には

「だから、やるのかやらないのか、どっちなの!」

という怒りにも似た感情が湧いてきます。

(そのような感情が湧かず、

「じゃあやってね」

という上司は、厳密な意味でコミュニケーション能力に乏しいので、気をつけた方が良いです。

後で言った言わないなどで揉めることがあるかもしれません。)

上司にそのような感情を抱かせてしまったら、部下の評価は…、推して知るべしですよね。

上司から見たら、部下が仕事をするのかしないのかしか見えませんし、その仕事をしっかりやってくれるのかや、安心して任せられるのか、そして結果を出してくれるのかしか興味がないんです。

その観点で見れば、「〜しようと思います」という回答は、何ら回答になっていませんよね。

したがって、このようなコミュニケーションを取る部下のことを、上司はコミュニケーション能力に欠けると評価します。

そのような部下を大切なお客様先に訪問させないかもしれません。

お客様とトラブルになったら上司の責任でもありますから。

◆ 2.「やる」「やらない」はどちらの態度も明確な意図・意思決定・覚悟が伴っているが、「〜しようと思います」というのは意図も意思決定も覚悟もない
  3. したがって、このようなコミュニケーションでは結果が出ない

結果を出すには、明確な意図が欠かせません。

そして、その意図から導かれる意思決定と、その意思決定を実行した後の結果まで、全てを引き受けるという覚悟があって、初めて素晴らしい結果が出ます。

ですが、「〜しようと思います」という言い方、態度、覚悟の程度では、「やる」のか「やらない」のか、どっちなのかという明確な意図・意思決定・覚悟がありません。

「〜しようと思います」というのは、意思決定で実行するかしないかの回答を求められた時のNGワードです。

不十分なんです。

これでは、大きな結果を手にすることはできませんね。

ちょっとしたことですが、これも仕事で成功する原理原則の中の大切な1つですよ。

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